2018年9月22日土曜日

千葉劇場で映画「判決、ふたつの希望」を見る。 ○ 映画の舞台はレバノンの首都ベイルート。住宅街で補修作業をしていた現場監督ヤーセル・サラーメ(カメル・エル・バシャ)の頭上に、アパートのベランダで水やりをしていた自動車修理工場経営トニー・ハンナ(アデル・カラム)の水がかかる。 ヤーセルが悪態をつき、トニーも激高。アクセントからヤーセルがパレスチナ難民だと気づいたキリスト教マロン派のトニーは、謝罪に来たヤーセルに「シャロンに抹殺されていればよかった」とののしる。 シャロンとは、イスラエルがレバノンに侵攻した際の国防相で、パレスチナ難民が多数虐殺された「サブラ・シャティーラの虐殺」の責任者だ。 ○ パレスチナ人に恐怖と憎悪を呼び覚ます許されざるヘイトに、ヤーセルはトニーの腹部に拳を見舞う。 争いは法廷へ持ち込まれ、トニーには著名弁護士ワハビー(カミール・サラメ)が、ヤーセルには人権派弁護士ナディーン(ディヤマン・アブー・アッブード)がつき、メディアは宗教・民族間の争いだと書き立て、街で暴動も起きる騒ぎに。次第に、パレスチナ難民とキリスト教徒の対立を契機とした内戦の忌まわしい過去がつまびらかになってゆく。 アカデミー外国語映画賞にレバノン作品として初めてノミネートされたほか、ヤーセルを演じたエル・バシャはベネチア国際映画祭でパレスチナ人初の最優秀男優賞に輝いた。 監督・脚本:ジアド・ドゥエイリ 脚本:ジョエル・トゥーマ 出演:カメル・エル=バシャ、アデル・カラム 2017年/レバノン、フランス 原題:L'INSULT 英題:The Insult レバノン出身のジアド・ドゥエイリ監督が、自身の体験に基づいて描いた。

千葉劇場で映画「判決、ふたつの希望」を見る。
○ 映画の舞台はレバノンの首都ベイルート。住宅街で補修作業をしていた現場監督ヤーセル・サラーメ(カメル・エル・バシャ)の頭上に、アパートのベランダで水やりをしていた自動車修理工場経営トニー・ハンナ(アデル・カラム)の水がかかる。
ヤーセルが悪態をつき、トニーも激高。アクセントからヤーセルがパレスチナ難民だと気づいたキリスト教マロン派のトニーは、謝罪に来たヤーセルに「シャロンに抹殺されていればよかった」とののしる。
シャロンとは、イスラエルがレバノンに侵攻した際の国防相で、パレスチナ難民が多数虐殺された「サブラ・シャティーラの虐殺」の責任者だ。
○ パレスチナ人に恐怖と憎悪を呼び覚ます許されざるヘイトに、ヤーセルはトニーの腹部に拳を見舞う。
争いは法廷へ持ち込まれ、トニーには著名弁護士ワハビー(カミール・サラメ)が、ヤーセルには人権派弁護士ナディーン(ディヤマン・アブー・アッブード)がつき、メディアは宗教・民族間の争いだと書き立て、街で暴動も起きる騒ぎに。次第に、パレスチナ難民とキリスト教徒の対立を契機とした内戦の忌まわしい過去がつまびらかになってゆく。

アカデミー外国語映画賞にレバノン作品として初めてノミネートされたほか、ヤーセルを演じたエル・バシャはベネチア国際映画祭でパレスチナ人初の最優秀男優賞に輝いた。
監督・脚本:ジアド・ドゥエイリ
脚本:ジョエル・トゥーマ
出演:カメル・エル=バシャ、アデル・カラム
2017年/レバノン、フランス
原題:L'INSULT
英題:The Insult
レバノン出身のジアド・ドゥエイリ監督が、自身の体験に基づいて描いた。

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