「不許可写真 草森紳一」を読む。
○ 本書は、1998年12月と1999年1月に毎日新聞社から出版された『20世紀の記憶 毎日新聞秘蔵 不許可写真1・2』に掲載された草森紳一氏の『不許可写真論』を新書として再販売したものである。
本書でいう「不許可」は戦時の検閲であり、検閲の主体は旧日本陸軍であり、軍の定めた「不許可」である。許可するかしないかの判断基準の中核には「軍の思想」がある。
①軍の思想とは「軍事機密が写真を通じて敵方に知れて、我が軍が不利益を被るのではないか」
②「不用意な写真が出回って国民の士気を損ねることになりはせぬか」である。
○ 例えば、何の変哲もない日本軍の写真が不許可になっている。海岸線で船から日本軍が降りて上陸しているところである。
これが不許可だという。その理由は軍事機密である上陸用舟艇の型式及び構造がわかってしまうからとのことである。
2018年9月24日月曜日
「不許可写真 草森紳一」を読む。 ○ 本書は、1998年12月と1999年1月に毎日新聞社から出版された『20世紀の記憶 毎日新聞秘蔵 不許可写真1・2』に掲載された草森紳一氏の『不許可写真論』を新書として再販売したものである。 本書でいう「不許可」は戦時の検閲であり、検閲の主体は旧日本陸軍であり、軍の定めた「不許可」である。許可するかしないかの判断基準の中核には「軍の思想」がある。 ①軍の思想とは「軍事機密が写真を通じて敵方に知れて、我が軍が不利益を被るのではないか」 ②「不用意な写真が出回って国民の士気を損ねることになりはせぬか」である。 ○ 例えば、何の変哲もない日本軍の写真が不許可になっている。海岸線で船から日本軍が降りて上陸しているところである。 これが不許可だという。その理由は軍事機密である上陸用舟艇の型式及び構造がわかってしまうからとのことである。
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