2018年8月14日火曜日

「どくとるマンボウ回想記 北杜夫」を読む。 ○ 本書は北杜夫(1927~2011 享年84歳)さんが2006年1月1日〜1月31日まで連載された日本経済新聞朝刊の「私の履歴書」に掲載されたエッセイ、そして、書き下ろしを加えて2007年に出版された書です。 この書には北杜夫さんが生まれた時から、この履歴書が書かれた時点までの人生が書かれています。 ●「いつにしか季節(とき)の移りて見渡せば四方(よも)のはかなさ 北杜夫」 ○ 父上、斉藤茂吉についての思い出も書かれています。父上は意外と怒りっぽく、グルメな人だった。北杜夫さんには尊敬する父上であった。 ●「押入れにひそむこの子よ父われの悪(あ)しきところのみ 受継ぎけらし 斎藤茂吉」 ○ 旧制松本高校時代からの友人、辻邦生さん、同人誌時代の友人、佐藤愛子さんが愛情あふれる友好もある、お二人は後書きも書かれています。 やがて敗戦を迎える。 ●「星空の美(い)つくしきかも おのづから涙あふれつ 国破れたり 北杜夫」 ○ 埴谷雄高さん、なだいなださん、奥野健男さん、宮脇俊三さん、遠藤周作さん、阿川弘之さん との付き合い、友情についても述べられています。 ○ 北杜夫さんは、「幽霊」で文壇デヴューし最初は全く話題にならなかった。 「どくとるマンボウ航海記」でブレイク、その後大作「楡家の人びと」をも著作されました。 ○ 『夜と霧の隅で』で、1960年に第43回芥川龍之介賞を受賞されました。以降、小説、エッセイとも、特に若い読者から熱狂的に支持される人気作家なられました。 ○ また、躁鬱のこと、株で大失敗したこと、怖い奥様についても書かれています。 ○ 反面、自身の作品については、結構、客観的に見ておられ、残せる作品はごくわずかだと述べられています。その作品とは、「楡家の人びと」、「幽霊」、「木霊」です。

「どくとるマンボウ回想記 北杜夫」を読む。
○ 本書は北杜夫(1927~2011 享年84歳)さんが2006年1月1日〜1月31日まで連載された日本経済新聞朝刊の「私の履歴書」に掲載されたエッセイ、そして、書き下ろしを加えて2007年に出版された書です。
この書には北杜夫さんが生まれた時から、この履歴書が書かれた時点までの人生が書かれています。
●「いつにしか季節(とき)の移りて見渡せば四方(よも)のはかなさ 北杜夫」
○ 父上、斉藤茂吉についての思い出も書かれています。父上は意外と怒りっぽく、グルメな人だった。北杜夫さんには尊敬する父上であった。
●「押入れにひそむこの子よ父われの悪(あ)しきところのみ 受継ぎけらし 斎藤茂吉」
○ 旧制松本高校時代からの友人、辻邦生さん、同人誌時代の友人、佐藤愛子さんが愛情あふれる友好もある、お二人は後書きも書かれています。
やがて敗戦を迎える。
●「星空の美(い)つくしきかも おのづから涙あふれつ 国破れたり 北杜夫」
○ 埴谷雄高さん、なだいなださん、奥野健男さん、宮脇俊三さん、遠藤周作さん、阿川弘之さん との付き合い、友情についても述べられています。
○ 北杜夫さんは、「幽霊」で文壇デヴューし最初は全く話題にならなかった。
「どくとるマンボウ航海記」でブレイク、その後大作「楡家の人びと」をも著作されました。
○ 『夜と霧の隅で』で、1960年に第43回芥川龍之介賞を受賞されました。以降、小説、エッセイとも、特に若い読者から熱狂的に支持される人気作家なられました。
○ また、躁鬱のこと、株で大失敗したこと、怖い奥様についても書かれています。
○ 反面、自身の作品については、結構、客観的に見ておられ、残せる作品はごくわずかだと述べられています。その作品とは、「楡家の人びと」、「幽霊」、「木霊」です。

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