2018年8月7日火曜日

「世界史への扉 樺山紘一」を読む。 ○ この書は気楽に読める世界史についてのエッセイである。著者は物と人の組み合わせから世界史の同時性を探り、歴史学の内外で唱えられる新視角を紹介・検証する。西欧の歴史を普遍のモデルとせず、多様性と日常性に着目しながら、現代の激動を解読する「歴史への感受性」を磨く。 ○ 不思議な事であるが古代世界のほぼ同時期に偉大な人生の師等が生まれた。BC5世紀頃にインドでは釈迦が仏教、マファーヴィーラがジャイナ教を教えた。中国では孔子、老子、イランではゾロアスター、ギリシャではソクラテスが現れた。 ○ 学生が講義ノートをとるようになったのは羊皮紙が出回り羽ペンが考案され、草書体ができた13世紀からで、それ以前は教授がテキストを読み上げ、それをひたすら暗記するというスタイルだった。 ○ 鎖国は17世紀の世界的流行だった。歴史上には各地にいくつもの<ルネサンス>があった。 ○ シーボルトはオランダ王に働きかけ、日本に開国勧告をする。1844年オランダ王の国書が幕府に届けられるが、幕府は冷たく無視する。 ○ 孝明天皇はペリーの来航以来政治的、外交的に翻弄された。 ○ 19世紀半ばのちょうど日本が開国したあたりが、世界的にも通商条約の締結が頻繁になされていた時期だった。 ほぼ同時期にタイ(シャム)国に君臨したモンクット王は、キリスト教宣教師から数学、天文学、英語、ラテン語まで学んでいた。即位した王は欧米の文物や技術を導入した。 ○ 疫病が世界を一体化した。エイズは初めはアフリカのある地方の風土病であったが、急速に欧米に広がった。梅毒はカリブ海諸島の風土病であったが15世紀にヨーロッパに伝播んした。天然痘はヨーロッパからアメリカ先住民に伝播した。

「世界史への扉 樺山紘一」を読む。
○ この書は気楽に読める世界史についてのエッセイである。著者は物と人の組み合わせから世界史の同時性を探り、歴史学の内外で唱えられる新視角を紹介・検証する。西欧の歴史を普遍のモデルとせず、多様性と日常性に着目しながら、現代の激動を解読する「歴史への感受性」を磨く。
○ 不思議な事であるが古代世界のほぼ同時期に偉大な人生の師等が生まれた。BC5世紀頃にインドでは釈迦が仏教、マファーヴィーラがジャイナ教を教えた。中国では孔子、老子、イランではゾロアスター、ギリシャではソクラテスが現れた。
○ 学生が講義ノートをとるようになったのは羊皮紙が出回り羽ペンが考案され、草書体ができた13世紀からで、それ以前は教授がテキストを読み上げ、それをひたすら暗記するというスタイルだった。
○ 鎖国は17世紀の世界的流行だった。歴史上には各地にいくつもの<ルネサンス>があった。
○ シーボルトはオランダ王に働きかけ、日本に開国勧告をする。1844年オランダ王の国書が幕府に届けられるが、幕府は冷たく無視する。
○ 孝明天皇はペリーの来航以来政治的、外交的に翻弄された。
○ 19世紀半ばのちょうど日本が開国したあたりが、世界的にも通商条約の締結が頻繁になされていた時期だった。
ほぼ同時期にタイ(シャム)国に君臨したモンクット王は、キリスト教宣教師から数学、天文学、英語、ラテン語まで学んでいた。即位した王は欧米の文物や技術を導入した。
○ 疫病が世界を一体化した。エイズは初めはアフリカのある地方の風土病であったが、急速に欧米に広がった。梅毒はカリブ海諸島の風土病であったが15世紀にヨーロッパに伝播んした。天然痘はヨーロッパからアメリカ先住民に伝播した。

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