安保法巡る藤田宙靖元最高裁判事の論文を法律家の機関誌が不掲載。
「物言へば唇寒し秋の風 松尾芭蕉」言論の自由は民主主義の根幹である。
安全保障関連法を違憲とする憲法学者らの議論に再考を促し、安倍内閣批判も交えた元最高裁判事の論文を、法曹関係者からなる財団法人・日本法律家協会の機関誌が掲載しなかった。
協会は「予定されている特集テーマに直接関連しないから」と説明するが、元判事は「理解不能」として協会を退会した。
論文の著者は元最高裁判事で行政法の重鎮、藤田宙靖(ときやす)・東北大名誉教授。当初は日本法律家協会の機関誌「法の支配」(季刊)に掲載を求めたが、昨年12月に協会の編集委員会から当面応じられないと伝えられて退会し、月刊誌「自治研究」(第一法規)の今年2月号に同趣旨を寄稿した。
論文では、安保法の前提となる集団的自衛権の行使容認で「時の政権が憲法9条改正手続きをとらず、内閣法制局長官の首をすげ替えてまで解釈を変えさせた」として「非常識な政治的行動」と指摘。安倍晋三首相の「(憲法解釈で)最高の責任者は私」という発言は「真に謙虚さと節度を欠いた」としている。
2016年8月21日日曜日
安保法巡る藤田宙靖元最高裁判事の論文を法律家の機関誌が不掲載。 「物言へば唇寒し秋の風 松尾芭蕉」言論の自由は民主主義の根幹である。 安全保障関連法を違憲とする憲法学者らの議論に再考を促し、安倍内閣批判も交えた元最高裁判事の論文を、法曹関係者からなる財団法人・日本法律家協会の機関誌が掲載しなかった。 協会は「予定されている特集テーマに直接関連しないから」と説明するが、元判事は「理解不能」として協会を退会した。 論文の著者は元最高裁判事で行政法の重鎮、藤田宙靖(ときやす)・東北大名誉教授。当初は日本法律家協会の機関誌「法の支配」(季刊)に掲載を求めたが、昨年12月に協会の編集委員会から当面応じられないと伝えられて退会し、月刊誌「自治研究」(第一法規)の今年2月号に同趣旨を寄稿した。 論文では、安保法の前提となる集団的自衛権の行使容認で「時の政権が憲法9条改正手続きをとらず、内閣法制局長官の首をすげ替えてまで解釈を変えさせた」として「非常識な政治的行動」と指摘。安倍晋三首相の「(憲法解釈で)最高の責任者は私」という発言は「真に謙虚さと節度を欠いた」としている。
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