「化粧の日本史 山村博美 」を読む。
これは面白い。化粧から日本史を探ろうと言う本です。著者は長年ポーラ化粧品文化研究所で世界の化粧を研究された方だ。
私達が時代劇で見る化粧と当時の化粧とは全く異なる。
奈良時代から平安時代の美人とされる顔は下膨れだった。これは中国、唐の文化の影響であろう。
奈良時代から江戸時代までの「赤(紅)・白(白粉)・黒(鉄漿、お歯黒)」を基本にした伝統化粧であった。しかし白粉は鉛が含んでいたため害があった。明治以降には無鉛の白粉が普及する。
浮世絵の美人はすべて細眉、細目、お歯黒である。
明治維新以降の西欧化の波が押寄せると日本女性もこぞって丸い目、白い歯の化粧になった。
戦後の化粧はアメリカ女優が見本あるいは手本になった。
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