2016年8月9日火曜日

「映画をつくる 山田洋次」を読む。 思えば私は山田洋次監督の映画を随分見ました。 1961年「下町の太陽」、1964年「馬鹿まるだし」、1964年「馬鹿が戦車でやってくる」。 「男はつらいよ」シリーズ全48作は3回も見9ました。私はほんとに馬鹿だね。 ○映画はひたすら見る人の幸せ願って作らなければならない。 ○映画監督は常に学ぶべきだ。チャップリン邸の書斎は、小さな図書館のようであった。 ○映画作品をつくるうえでもっとも大切なことは、一言でいえば、どうしてもそれをつくりたいという気持のようなものだ。それはモチーフとも、あるいは衝動どもいわれるものだ。 ○脚本を書くにあたっても、たとえ三分の二まで書いたとしても、待てよ、この本はやり方が違ったのではないかと思ったら、即座に最初から書き直すぐらいの精進をもたなくてはいけない。 ○山田監督は自分の書く脚本、自分の演出についてつねに疑問を投げかけていく、ほんとうにこれでいいのか、間違っていないかと疑いをもちつづける精神必要だ。 ○渥美清さんは私心を去り、無心の境地に達する事に不断の努力をしていた。また決して他人の悪口を言わない人だった。 ○批評家は自分の物差しをもって作品をはかるな、批評家はひとついい批評をして読者をおどろかさそう、などというつまらぬ私心があってはならない、相手の作家の立場にたって、その作家の成長のためにだけ発言すべきだ。 ○映画監督は自分の尺度でものを見るのではなく、観客の尺度でものごとを判断し、観客の言葉で表現することに徹しなければならない。ただひたすら観客の幸福を念じながらつくりあげるべきである。

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