2016年5月17日火曜日

「人類の主食の一つ、ジャガイモの由来」(毎日新聞医療プレミアム)より。  コロンブスがアメリカ大陸に到達するより前、紀元前1万年にさかのぼるジャガイモ栽培の歴史がある。アンデスのティティカカ湖盆地に住む原住民インデイオたちが、最初にジャガイモ(学名:Solanum tuberosum)約200種を栽培していたのだ。私たち感謝しよう。 アンデスの夏は乾燥していて、暖かな日中に地上に出ている部分が成長し、極端に寒くなる夜には根の成長が促されるため、イモは大きく育つ。こうして、ジャガイモは人間の主食の一つとなったのだ。  ジャガイモは美味しいだけではなく、バランスのとれた食品だ。「主成分がでんぷん」だということはよく知られているが、「ビタミンC」が温州みかんと同じくらい含まれている。加熱に弱いビタミンCがでんぷんに守られることで、加熱しても壊れにくくなる。その他カリウム、食物繊維、そして最近注目されているアミノ酸の一つ「GABA(ギャバ=γ‐アミノ酪酸)」なども含んでいる。GABAには、抗ストレス作用や認知症予防、精神安定作用、ビタミンCには抗酸化作用やコラーゲンを生成する働きがあると言われている。カリウムは体内の塩分濃度を調節することから、むくみや高血圧に効果がある。 アンデスの言葉が「ポテト」の語源かも知れない。 アンデスに暮らす先住民が使っているキチュア語で、ジャガイモのことを「パパ(またはパタータ)」と言う。16世紀にスペイン人によってこの地に栄えたインカ帝国は侵略され、インカの黄金と共にジャガイモもヨーロッパへ持ち出された。そしてパパ、パタータというキチュア語がそのままスペイン語の単語になり、今に至っている。英語の「ポテト」もさかのぼれば同じ語源と思われる。

「人類の主食の一つ、ジャガイモの由来」(毎日新聞医療プレミアム)より。
 コロンブスがアメリカ大陸に到達するより前、紀元前1万年にさかのぼるジャガイモ栽培の歴史がある。アンデスのティティカカ湖盆地に住む原住民インデイオたちが、最初にジャガイモ(学名:Solanum tuberosum)約200種を栽培していたのだ。私たち感謝しよう。
アンデスの夏は乾燥していて、暖かな日中に地上に出ている部分が成長し、極端に寒くなる夜には根の成長が促されるため、イモは大きく育つ。こうして、ジャガイモは人間の主食の一つとなったのだ。
 ジャガイモは美味しいだけではなく、バランスのとれた食品だ。「主成分がでんぷん」だということはよく知られているが、「ビタミンC」が温州みかんと同じくらい含まれている。加熱に弱いビタミンCがでんぷんに守られることで、加熱しても壊れにくくなる。その他カリウム、食物繊維、そして最近注目されているアミノ酸の一つ「GABA(ギャバ=γ‐アミノ酪酸)」なども含んでいる。GABAには、抗ストレス作用や認知症予防、精神安定作用、ビタミンCには抗酸化作用やコラーゲンを生成する働きがあると言われている。カリウムは体内の塩分濃度を調節することから、むくみや高血圧に効果がある。

アンデスの言葉が「ポテト」の語源かも知れない。
アンデスに暮らす先住民が使っているキチュア語で、ジャガイモのことを「パパ(またはパタータ)」と言う。16世紀にスペイン人によってこの地に栄えたインカ帝国は侵略され、インカの黄金と共にジャガイモもヨーロッパへ持ち出された。そしてパパ、パタータというキチュア語がそのままスペイン語の単語になり、今に至っている。英語の「ポテト」もさかのぼれば同じ語源と思われる。

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