5月20日NHKBSプレミアム放映画「父 パードレ・パドローネ」見ました。
父と息子の壮絶な軋轢の物語だ。息子はその軋轢を超えて一人立ちをするのだ。
1977年製作のイタリア映画。カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞
監督:パオロ・タヴィアーニとヴィットリオ・… もっと見る
出演者: オメロ・アントヌッティ、 ナンニ・モレッティ、 マリオ・シェリー
原作は言語学者・ガヴィーノ・レッダの自伝。
ストーリー
南部サルジニア島。突然、父に小学校の教室から連れ出されたカビーノは、もう勉強は必要ない、これからは羊飼いになる修行だ、と人里離れた山小屋にこもる生活を強いられる。語らう相手もいず、もっぱら自然の中の音を友とした少年は長じて音に大変敏感になる。その彼に山道を行軍する軍楽隊の演奏はまさに青天のへきれき、至福の響き(この場面のゆったりと力強い描写には胸が躍った)。そして、20歳となり、父も有無の言えぬ徴兵で、彼は軍隊生活を体験、
その中でも軍楽隊を志願するのだった。標準語が話せない。
文字を読む必要に迫られた彼は、猛烈な勉強をする。そこでの教育で、海綿が水を吸うように様々な知識を吸収。それだけでは飽き足らず、やがて大学にまで進学し、知性(言語と思考力)を獲得することでようやく、絶対的な父の呪縛から逃れることができたのだった。後に主人公は著名な言語学者になった。
2016年5月20日金曜日
5月20日NHKBSプレミアム放映画「父 パードレ・パドローネ」見ました。 父と息子の壮絶な軋轢の物語だ。息子はその軋轢を超えて一人立ちをするのだ。 1977年製作のイタリア映画。カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞 監督:パオロ・タヴィアーニとヴィットリオ・… もっと見る 出演者: オメロ・アントヌッティ、 ナンニ・モレッティ、 マリオ・シェリー 原作は言語学者・ガヴィーノ・レッダの自伝。 ストーリー 南部サルジニア島。突然、父に小学校の教室から連れ出されたカビーノは、もう勉強は必要ない、これからは羊飼いになる修行だ、と人里離れた山小屋にこもる生活を強いられる。語らう相手もいず、もっぱら自然の中の音を友とした少年は長じて音に大変敏感になる。その彼に山道を行軍する軍楽隊の演奏はまさに青天のへきれき、至福の響き(この場面のゆったりと力強い描写には胸が躍った)。そして、20歳となり、父も有無の言えぬ徴兵で、彼は軍隊生活を体験、 その中でも軍楽隊を志願するのだった。標準語が話せない。 文字を読む必要に迫られた彼は、猛烈な勉強をする。そこでの教育で、海綿が水を吸うように様々な知識を吸収。それだけでは飽き足らず、やがて大学にまで進学し、知性(言語と思考力)を獲得することでようやく、絶対的な父の呪縛から逃れることができたのだった。後に主人公は著名な言語学者になった。
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