2018年5月6日日曜日

「繪本平家物語 安野光雅」を読む。私のお薦めの本です。 ○ 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 」 ○ 平家物語の79枚の名場面の絹絵と、143場面の文章からなる、文字通り素晴らしく重厚な一冊である。 安野さんらしく、自然の中に小さく存在する大勢の人々は装束から手足の動きまで丁寧に描かれ、特に動きのある場面の細かな描写が素晴らしい。 ○ 小さな人物達なのに、まるでその表情がくっきりと見えているような錯覚を覚えるほど。雨の降りかかる山中で、荒波が猛り狂う海で、全てを焼き尽くす業火の前で、貴賤を問わず争いに翻弄される人々の小さな姿が哀しく愛おしい。

「繪本平家物語 安野光雅」を読む。私のお薦めの本です。
○ 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 」
○ 平家物語の79枚の名場面の絹絵と、143場面の文章からなる、文字通り素晴らしく重厚な一冊である。
安野さんらしく、自然の中に小さく存在する大勢の人々は装束から手足の動きまで丁寧に描かれ、特に動きのある場面の細かな描写が素晴らしい。
○ 小さな人物達なのに、まるでその表情がくっきりと見えているような錯覚を覚えるほど。雨の降りかかる山中で、荒波が猛り狂う海で、全てを焼き尽くす業火の前で、貴賤を問わず争いに翻弄される人々の小さな姿が哀しく愛おしい。

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