2018年5月8日火曜日

「大阪弁ちゃらんぽらん 田辺聖子」を読む。 ○ 京文化の流れの上に商都三百年の伝統を重ねた大阪人は、生命力を極めた独自の言葉を生み出した。 ○ あほ、すかたん、チョネチョネなど大阪弁特有の言い廻しをとりあげ、庶民の心と生活感あふれるニュアンスを著者ならではの絶妙の語り口で示し、大阪弁の魅力を通じて言葉の本質と文化の関わりを明かす好著である。 ○ 大阪弁を含む方言を落としめ、軽視し、いわゆる標準語を正当なものとする考え方ては今なお盛んである。そう言う考え方こそ日本語を貧しくし、庶民文化の活力を削ぐものである。庶民が使う言葉は地力のあるもので、生き生きと芽をふき枝葉を張り、自ずからなる生命力を秘めたるものである。 ○ 例を挙げよう。 「あほ」は「あほう」ではない。「あほ」はMy dear を含む言葉である。「すかたん」は失敗、当てが外れる意味である。「チョネチョネ」は濃厚なイチャイチャを意味する。「こまんじゃこ」は子供を意味する。

「大阪弁ちゃらんぽらん 田辺聖子」を読む。
○ 京文化の流れの上に商都三百年の伝統を重ねた大阪人は、生命力を極めた独自の言葉を生み出した。
○ あほ、すかたん、チョネチョネなど大阪弁特有の言い廻しをとりあげ、庶民の心と生活感あふれるニュアンスを著者ならではの絶妙の語り口で示し、大阪弁の魅力を通じて言葉の本質と文化の関わりを明かす好著である。
○ 大阪弁を含む方言を落としめ、軽視し、いわゆる標準語を正当なものとする考え方ては今なお盛んである。そう言う考え方こそ日本語を貧しくし、庶民文化の活力を削ぐものである。庶民が使う言葉は地力のあるもので、生き生きと芽をふき枝葉を張り、自ずからなる生命力を秘めたるものである。
○ 例を挙げよう。
「あほ」は「あほう」ではない。「あほ」はMy dear を含む言葉である。「すかたん」は失敗、当てが外れる意味である。「チョネチョネ」は濃厚なイチャイチャを意味する。「こまんじゃこ」は子供を意味する。

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