2018年5月29日火曜日

「零戦の真実 坂井三郎」 ○ 著者坂井三郎氏(1916 ~2000)は、日本の海軍軍人。最終階級は海軍中尉。太平洋戦争におけるエース・パイロットであった。著書『大空のサムライ』で有名である。 本書のベースとなっているのは、坂井氏の前著「大空のサムライ」である。 ○ 坂井氏は特攻隊を否定する。あくまで部下に帰還を教えた。帰還できない場合は敵空港に着陸さえ勧めた。特攻は志願と言う体裁を取っているが、実際は強制であった。 特攻は発案した海軍幹部は恥じるべきだ。 ○ この書では、「大空のサムライ」では語られることのなかった、零戦や日本海軍の長所・短所が率直に述べられており、あの大戦に於ける海軍首脳部の怠慢さなどに関しても坂井氏は率直な意見を述べており大変興味深い。 ○ 本書は終始零戦に関する記述というより、前半部分では「大空のサムライ」から零戦や台南航空隊、またラバウル時代の裏話などが中心で、後半部分では大本営や海軍首脳部への痛烈な批判が赤裸々に綴られている。批判を覚悟の上で坂井氏は本書を書いたであろう。

「零戦の真実 坂井三郎」
○ 著者坂井三郎氏(1916 ~2000)は、日本の海軍軍人。最終階級は海軍中尉。太平洋戦争におけるエース・パイロットであった。著書『大空のサムライ』で有名である。
本書のベースとなっているのは、坂井氏の前著「大空のサムライ」である。
○ 坂井氏は特攻隊を否定する。あくまで部下に帰還を教えた。帰還できない場合は敵空港に着陸さえ勧めた。特攻は志願と言う体裁を取っているが、実際は強制であった。
特攻は発案した海軍幹部は恥じるべきだ。
○ この書では、「大空のサムライ」では語られることのなかった、零戦や日本海軍の長所・短所が率直に述べられており、あの大戦に於ける海軍首脳部の怠慢さなどに関しても坂井氏は率直な意見を述べており大変興味深い。
○ 本書は終始零戦に関する記述というより、前半部分では「大空のサムライ」から零戦や台南航空隊、またラバウル時代の裏話などが中心で、後半部分では大本営や海軍首脳部への痛烈な批判が赤裸々に綴られている。批判を覚悟の上で坂井氏は本書を書いたであろう。

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