2018年5月12日土曜日

「笑いとユーモア 織田正吉」を読む。

「笑いとユーモア 織田正吉」を読む。
「笑い」の種類を
(1)ウィット(人を刺す笑い)
(2)コミック(人を楽しませる笑い)
(3)ユーモア(人を救う笑い)
とに分類し、それぞれの「笑い」の具体例を様々な文学、戯曲、映画、演芸などから引用することで示している。
「笑い」は抽象的な内容では全てを包含することはできないもの、すなわち「笑いこそは実例を用いて説明されるべきもの」という著者意見はそのとおりだと思った。
○ チャップリンは映画「独裁者」で喜劇映画でありながらヒトラーを徹底してからかい、嘲笑する。ナチズムでヨーロッパを席巻しようとするヒトラーを笑いとばす。この映画制作中にナチスドイツはイギリス、フランスは宣戦布告する。
この映画制作には多くの邪魔が入った。日本とナチスドイツは同盟国であったため、日本での上映は戦後である。
チャップリンの「街の灯」では笑いと悲しみが渾然一体となっている映画を制作した。

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