2018年8月31日金曜日

「「流転の王妃」の昭和史 愛新覚羅浩」を読む。 ○ 皇室と姻戚関係にあった名門、嵯峨侯爵家の長女浩(ひろ)(1914~1987)さんは軍部の政略から満州国皇帝の弟の愛新覚羅溥傑(あいしんかくらふけつ)(1907~1994)氏に嫁ぐも、終戦後は夫と離ればなれになり次女を連れて混乱する中国大陸を流浪。帰国してからは物資不足の苦しい生活、そして長女の死。日中のかけはしとして、激動の人生を生きぬいた。 ○ 当時の日本軍は、中国清朝の最後の皇帝愛新覚羅溥儀(あいしんくらふぎ)を擁立し1932年傀儡国家満州国を建国し溥儀をその皇帝に据えた。 軍部は満州国への支配を強める一環として、1937年溥儀の弟溥傑氏と嵯峨浩さんを政略結婚させた。溥傑と浩との間に男子が生まれることで、子のいない溥儀に代わり、日本人の血を継いだ人間が満州国皇帝になることを期待していた。 ○ 溥傑氏と浩さんはこの不穏な時代を背景に結婚生活をスタートさせる。 溥傑の非常に誠実な人柄で、夫妻の間には強い愛情が芽生え、しばらくは円満な新婚生活が続いた。二人は満州国に移転する。 戦争は激化の一途をたどり、やがて敗戦となり満州国は崩壊する。 中国人たちの激しい憎悪、侵攻してきた容赦ないソ連軍。混乱を極める中で夫妻は離れ離れになり、溥傑氏はソ連軍に連行され、浩さんは身分を隠して中国大陸を流浪する。 そして浩さんは日本に帰還する。日本に残していた長女慧生さんは天城山心中で死亡する。 やがて夫婦は周恩来首相の配慮により北京で再会をはたす。

「「流転の王妃」の昭和史 愛新覚羅浩」を読む。
○ 皇室と姻戚関係にあった名門、嵯峨侯爵家の長女浩(ひろ)(1914~1987)さんは軍部の政略から満州国皇帝の弟の愛新覚羅溥傑(あいしんかくらふけつ)(1907~1994)氏に嫁ぐも、終戦後は夫と離ればなれになり次女を連れて混乱する中国大陸を流浪。帰国してからは物資不足の苦しい生活、そして長女の死。日中のかけはしとして、激動の人生を生きぬいた。
○ 当時の日本軍は、中国清朝の最後の皇帝愛新覚羅溥儀(あいしんくらふぎ)を擁立し1932年傀儡国家満州国を建国し溥儀をその皇帝に据えた。
軍部は満州国への支配を強める一環として、1937年溥儀の弟溥傑氏と嵯峨浩さんを政略結婚させた。溥傑と浩との間に男子が生まれることで、子のいない溥儀に代わり、日本人の血を継いだ人間が満州国皇帝になることを期待していた。
○ 溥傑氏と浩さんはこの不穏な時代を背景に結婚生活をスタートさせる。
溥傑の非常に誠実な人柄で、夫妻の間には強い愛情が芽生え、しばらくは円満な新婚生活が続いた。二人は満州国に移転する。
戦争は激化の一途をたどり、やがて敗戦となり満州国は崩壊する。
中国人たちの激しい憎悪、侵攻してきた容赦ないソ連軍。混乱を極める中で夫妻は離れ離れになり、溥傑氏はソ連軍に連行され、浩さんは身分を隠して中国大陸を流浪する。
そして浩さんは日本に帰還する。日本に残していた長女慧生さんは天城山心中で死亡する。
やがて夫婦は周恩来首相の配慮により北京で再会をはたす。

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