「秀吉私記 津本陽」を読む。
○「露とおち露と消えにし我が身かな難波の事も夢のまた夢 秀吉辞世」
あたかも豊臣家の衰退を予感するかに思える辞世である。
○戦国乱世の三大英雄―織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。なかでも尾張中村の足軽の家に生まれた秀吉は信長に仕え、その遺志をついで天下を統一、栄耀栄華を極めた日本一の出世男でもあった。
○ 秀吉は千利休に切腹を命じるが、石田三成と利休との勢力争いが原因とする。
○ 晩年の秀吉は余りにも自らの肉親の繁栄にのみ、かかずらわって、醜い一面も見せったのは残念んである。
○ 秀吉の器量、人心掌握術、強運のつかみ方を戦国武将を描いて随一の筆者が綴る。魅力あふれる秀吉を語り尽くした歴史人物論である。
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