2018年8月5日日曜日

「マリア 吉山登」を読む。 ○ 私はカトリック信者ではありません。私が思う聖母マリアは、イタリアのルネサンス期におけるマリア像である。ミケランジェロのピエタ像、ラファエルの赤子イエスを抱く聖母マリアを見ると、イエスへの深い愛と深い悲しみ共感する。 ○ 日本における隠れキリシタンは聖母マリア像を観音像に似せて作り拝んだ。 キリシタン迫害から生き残った信者たちが、明治の初めの宣教に求めたのはマリア信仰であった。 ○ 新約聖書の中にマリアの記述は極めて少ない。その為に著者は、マリア信仰を解説するのに大変苦労したと述べる。 ○ この本はカトリックの神学から見た聖母マリアを解説する。 ○ 人類の歴史の中で、イエスの母マリアほど、あらゆる時代、あらゆる民族の中で愛された女性はいない。 ○ マリアの子イエス=キリストへの愛が、人々を母マリアにも愛着させるのである。だがマリアの場合、親子関係が同時に救い主なる神と救われるべき人間の一人という、救いの恵みの関係にある。 ○ したがってイエスの母マリアには、イエスの母としての敬愛以上に救いの恵みに満たされた者に対する敬愛があり、イエスの救いの尊さに目覚める人が増えるにつれて、イエスの母マリアに対する崇敬が高まっていくのである。 ○ カトリック教会の中においてマリア崇敬・マリア信心が、歴史を通して広まり、豊かになっていったのは、イエスとその救いの業に対する神学的理解が深まったことと密接な関係がある。

「マリア 吉山登」を読む。
○ 私はカトリック信者ではありません。私が思う聖母マリアは、イタリアのルネサンス期におけるマリア像である。ミケランジェロのピエタ像、ラファエルの赤子イエスを抱く聖母マリアを見ると、イエスへの深い愛と深い悲しみ共感する。
○ 日本における隠れキリシタンは聖母マリア像を観音像に似せて作り拝んだ。
キリシタン迫害から生き残った信者たちが、明治の初めの宣教に求めたのはマリア信仰であった。
○ 新約聖書の中にマリアの記述は極めて少ない。その為に著者は、マリア信仰を解説するのに大変苦労したと述べる。
○ この本はカトリックの神学から見た聖母マリアを解説する。
○ 人類の歴史の中で、イエスの母マリアほど、あらゆる時代、あらゆる民族の中で愛された女性はいない。
○ マリアの子イエス=キリストへの愛が、人々を母マリアにも愛着させるのである。だがマリアの場合、親子関係が同時に救い主なる神と救われるべき人間の一人という、救いの恵みの関係にある。
○ したがってイエスの母マリアには、イエスの母としての敬愛以上に救いの恵みに満たされた者に対する敬愛があり、イエスの救いの尊さに目覚める人が増えるにつれて、イエスの母マリアに対する崇敬が高まっていくのである。
○ カトリック教会の中においてマリア崇敬・マリア信心が、歴史を通して広まり、豊かになっていったのは、イエスとその救いの業に対する神学的理解が深まったことと密接な関係がある。

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