2018年8月21日火曜日

「新・おくのほそ道 俵万智 立松和平」を読む。 ○ この本は「おくの細道」の現地を訪ね、芭蕉や曾良の俳句を受けて俵万智さんが短歌を詠み、立松和平さんがエッセイを綴る、同時に芭蕉の書いた土地土地の現在の情景を写した写真とが組み合わされて一冊の本になっている。 ○ 二人の旅が終わって、最後に「おくの細道」原文が掲載されていて、本文と見合わせながら読み進むことができるように工夫されている。 ○ 芭蕉の「おくのほそ道」に俵万智の短歌が呼応する。例を挙げよう。 「月日は百代の過客にして行きかふ年も又旅人なり 芭蕉」 「生きるとは旅をすること流れゆく時間が永久(とわ)の旅人ならば 俵万智」 「草の戸も住み替る代ぞ雛の家 芭蕉」 「見慣れたる部屋の景色とゆく春に 別れを告げて旅がはじまる 俵万智」 「閑さや岩にしみ入蝉の声 芭蕉」 「池の面に墨汁一滴たらすとき そのようにして しみゆく蝉の声 俵万智」 「名月や北国日和定めなき 芭蕉」 「月の夜のデートに傘をしのばせて北陸育ちの秋の女は 俵万智」

「新・おくのほそ道 俵万智 立松和平」を読む。
○ この本は「おくの細道」の現地を訪ね、芭蕉や曾良の俳句を受けて俵万智さんが短歌を詠み、立松和平さんがエッセイを綴る、同時に芭蕉の書いた土地土地の現在の情景を写した写真とが組み合わされて一冊の本になっている。
○ 二人の旅が終わって、最後に「おくの細道」原文が掲載されていて、本文と見合わせながら読み進むことができるように工夫されている。

○ 芭蕉の「おくのほそ道」に俵万智の短歌が呼応する。例を挙げよう。

「月日は百代の過客にして行きかふ年も又旅人なり 芭蕉」
「生きるとは旅をすること流れゆく時間が永久(とわ)の旅人ならば 俵万智」

「草の戸も住み替る代ぞ雛の家 芭蕉」
「見慣れたる部屋の景色とゆく春に 別れを告げて旅がはじまる 俵万智」

「閑さや岩にしみ入蝉の声 芭蕉」
「池の面に墨汁一滴たらすとき そのようにして しみゆく蝉の声 俵万智」

「名月や北国日和定めなき 芭蕉」
「月の夜のデートに傘をしのばせて北陸育ちの秋の女は 俵万智」

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