5月7日テレビ東京。美の巨人 「伊藤若冲特集百犬図無垢な眼差しの先にあるもの」を見ました。
今回は、最晩年の作品京都市石峰寺に所蔵『百犬図』です。可愛らしい子犬たちが画面を埋め尽くす一見のどかな世界。40~50代で取り組んだ『釈迦三尊像』『動植綵絵』と全く同じサイズの絹地に描かれています。30年の歳月を隔てて描かれたこれらの絵には、一体どんなつながりがあるのでしょうか。
「百犬図」が描かれたのは若冲が亡くなる一年前、1799年です。
仔犬達が戯れる姿が繊細なタッチで描かれており、80歳を超えてから描いたとは思えないほどの細かい線と濃淡です。
そして一見同じような仔犬がたくさんいるがよく見てみると皆違う模様や色を持っている。
一頭一頭の違いを探しているだけでゆっくりと時間をかけて楽しめる作品です。
今も昔も変わらない犬に対しての人々の愛情、江戸の想いに触れることができる。
ちなみに作品名は「百犬図」だが、実は59頭である。
そこには、絵師が生涯考え抜いた一つの問い「犬 に仏証あるや、否や。」とその答えは「無」(あるも否もなし。)であった。若冲が画業の最後に辿りついた境地とは禅の心である。
2016年5月7日土曜日
5月7日テレビ東京。美の巨人 「伊藤若冲特集百犬図無垢な眼差しの先にあるもの」を見ました。 今回は、最晩年の作品京都市石峰寺に所蔵『百犬図』です。可愛らしい子犬たちが画面を埋め尽くす一見のどかな世界。40~50代で取り組んだ『釈迦三尊像』『動植綵絵』と全く同じサイズの絹地に描かれています。30年の歳月を隔てて描かれたこれらの絵には、一体どんなつながりがあるのでしょうか。 「百犬図」が描かれたのは若冲が亡くなる一年前、1799年です。 仔犬達が戯れる姿が繊細なタッチで描かれており、80歳を超えてから描いたとは思えないほどの細かい線と濃淡です。 そして一見同じような仔犬がたくさんいるがよく見てみると皆違う模様や色を持っている。 一頭一頭の違いを探しているだけでゆっくりと時間をかけて楽しめる作品です。 今も昔も変わらない犬に対しての人々の愛情、江戸の想いに触れることができる。 ちなみに作品名は「百犬図」だが、実は59頭である。 そこには、絵師が生涯考え抜いた一つの問い「犬 に仏証あるや、否や。」とその答えは「無」(あるも否もなし。)であった。若冲が画業の最後に辿りついた境地とは禅の心である。
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